B級自作カメラと、撮影諸々_トンファ・アーカイブ

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2005年12月25日 ikb 「蛇腹カメラの製作」
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「いきあたりばったり、現物合わせ、つじつま合わせ」で作りました。
蛇腹は、黒画用紙を折り…折り目をつけて伸ばし…木目シートを貼り…再び折ったものです。

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内部には黒紙貼り。レンズ穴周辺の光漏れに、フェルト。

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フィルムフォルダーはコルクボード(30×40センチ)(100円ショップ)を改良。
枠部に細木を貼って、スライドフタができるようにしました。スライドフタはB4版書類ファイル。

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試し撮り。
ピントグラスはクリアファイルを利用したのですが、視認性が悪かったので
アクリル板に半透明レジ袋を貼ったもので代用。

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撮影結果。
絞り16、シャッタスピード1秒、印画紙フィルム。

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ピントを合わせた後、フィルムフォルダーに切り替える間に動いたり
スローシャッター中に動いたり
被写界深度が浅かったりで
猫ポートレート用にはなかなか難しいものです。
フィルムフォルダーに光漏れが出なかったのは、意外な成功。



2005年11月20日 ikb 「段ボールカメラの制作」
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大判カメラ用レンズ(Symmar 210mm f5.6)の中古を入手したので、
段ボールカメラを作りました。フィルムは印画紙。

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段ボールにレンズ貼り付け、内部を黒紙で覆う。

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アクリル板に半透明レジ袋を貼り付けたものを、ピントグラス代わりにし焦点位置を確認。
無限遠で合う位置に印画紙を貼り付けるよう工作。

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光線漏れ防止に内蓋(ピンホールカメラ煎餅缶流用)。

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内蓋が効いてて、フタがゆるくても大丈夫。
印画紙小片で露出条件を試行錯誤した結果を踏まえて、本番。


現像
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1枚撮るごとに部屋に戻って現像。

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フィルムはキャビネサイズ印画紙。六つ切サイズではまだやってません。


撮影結果
印画紙をスキャンして階調反転・鏡像反転、6%シャープ。
キャビネ判印画紙3号使用。
シャッター速度1秒
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晩秋の晴れ

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部分拡大

シャッター速度4秒(バルブで手動)
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晩秋の晴れ

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部分拡大


2005年10月5日 ikb
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ローアングル魚眼パノラマ撮影台に一脚を付けました。
強力両面テープとホットボンドとガムテープで接着。
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撮影のしやすさ・歩留まりは格段に向上。


2005年9月27日 ikb
サイズの大きな印画紙を使うために、大きな缶箱でピンホールカメラを作りました。
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奥行が深くなると焦点距離が長くなって、ズームイン状態となります。


2005年9月22日 ikb
ピンホール写真をやってみました。
缶箱に押しピンでピンホールを開け、紙やすりでバリ取り。
内部に黒紙貼り。シャッターはガムテープ。フィルムは印画紙。
黄色セロファンをピンホールに貼ると、コントラストが和らぎます。
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現像した印画紙をスキャンして、「左右反転・階調反転・レベル補正」でポジ画像にしました。


2005年9月18日 ikb
引き伸ばし機は持っていないので、密着プリントをやってみました。
懐中電灯に赤セロファンをかぶせて、暗室灯。現像液のバットは100円ショップ。

キャビネサイズの印画紙にフィルムを並べて、部屋の照明を点灯して焼き付け。
しかし、真っ黒か白いかのプリントしかできません。
全然成功しないまま、失敗が何枚も続くので、
さすがにもったいなくてフィルムの一コマサイズに印画紙を切り分け(12等分)、
点灯の時間や照明の明るさを試行錯誤して、どうにかうまくいくようになりました。

天井灯の明るさダイレクトでは強すぎたのです。
フィルム・印画紙の上を紙で覆い影を作り明るさを弱めて、
露光時間をコントロールできるようになりました。
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コマサイズの小さなプリントですが、
スキャナで取り込みパソコンの画面上で見ていた印象とは全く違います。
鮮明で生々しいのにびっくり。
とくに眼球の潤いがリアルです。


2005年9月5日 ikb
チャールズシーラーの真似して、モノクロで工場を撮影。
フィルムはT-Max400(期限切れ直前100円)をISO200で。オレンジフィルター使用。
現像は、2浴現像法を自分なりに曲解して、やってみました。
A液をミクロファイン、B液を炭酸水素ナトリウム。
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現像できました。
コマによっては現像不足の感もあり、B液の効果があるのかも不明。


2005年8月18日 ikb
以前ダークレス現像で失敗した同じ場所を撮影し直して
水浴タンク現像を行ないました。そして、失敗分と比較。
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失敗と成功というより、「現像の浅い深いによる差異」がわかりやすい比較となりました。


2005年8月17日 ikb
先日作成のローアングル魚眼撮影台を実地使用したのですが
シャッターボタンを指で押す姿勢はよくありません。
そこで、レリーズを取り付けました。
L型金具のネジ穴にうまくはまり込み、小さな座金とナットで締め込み。
デジカメのシャッタ-ボタンの傷付き防止とレリーズが滑らないように、ゴム小片貼り付け。
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2005年8月10日 ikb
先のローアングル撮影台は、しゃがみ込む姿勢になります。
通行人の居ない公園では撮れるのですが、シャッターチャンスは公道や公衆の多い場所です。
そこでしゃがみ込むのは危険だし奇異。
ということで、中腰で撮れるようなローアングル撮影台を作りました。
白いのは紙粘土にニス塗り。
リモコンレリーズでもあればもっといいのですが、定価1.2万円と無駄に高すぎ。
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撮影姿勢は、腰を落とさずに靴ひもを結ぶような恰好でシャッター押し。


2005年8月5日 ikb
前回、ダークレスで大失敗したし、水浴現像というのが良いと知ったので
ついにタンク現像に手を出しました。

モノクロも目が慣れてくると白ッちゃけてて不満を感じてきましたが
モノクロ用フィルターを使えばよいと知り、強コントラストのR1にPLを重ねて撮りました。
撮影は水浴現像を考慮して、ISO100のフィルムををISO64に設定。

現像薬品は高いという先入観があったのですが現像液1リットル用粉末199円、8回反復使用可能。
タンクは300ミリリットルなので3倍つかえて、24回。
定着液154円。1リットルで40回反復可能なので、300ミリリットルずつ使うと120回。
ずいぶんなコストパフォーマンスです。

初めてフィルムピッカーを使いベロを出して、
ダークバック内でどうにかリールにフィルムを巻き付けて、
フタをして明所でタンクに現像液を流入、タイマーを見ながら撹拌。
手順通りに定着まで進み、いよいよタンクを開けてリールを取りだし水洗してみると、
現像できています。肉のりも良さそう。

スキャンしてみると、ヒストグラムの明部がやや出ていません。
もう少し現像を進めてみるべきだったか。
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フィルターの効果で、雲はクッキリ。


2005年8月2日 ikb
ダークレス5本目。冒険して、タンク現像用の薬品をダークレスの手順に使用してみました。
ミクロファインを希釈、10分。
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結果は大失敗。夏の昼間の撮影なのに、まるで月夜です。
タンク用の薬液をダークレスで使用したため、現像液が少なすぎて現像不足だったのかも。


2005年7月21日 ikb
性悪ドラ猫が物陰にいましたので、カメラだけ突き出してノーファインダーで撮りました。
スキャンすると、濡れた地面を測光したようで、猫が白飛びしていました。
レイヤーを乗算モードで何枚か重ねていくと、猫の濃度が出てきました。
さらに一番上のレイヤーを1ピクセルずらして浮き彫り風にしました。
ケガの功名で、おもしろい結論となりました。
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2005年7月14日 ikb
ダークレス現像も4本目です。薬品だけのキットを買ってきました。(6本用)
ネオパンプレストで希釈現像10分です。水洗時にパトローネを開けてみると、フィルムが銀色。
大失敗かと思いましたが、スポンジでこすると落ちました。
スキャンしてみると、ヒストグラムは上から下までバッチリです。
レベル補正もほとんど必要ありません。
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はじめて気が付きましたが
フィルムベースの色が、ネオパンプレストはグレー、ネオパンSSは紫だったのですね。


2005年7月9日 ikb
ダークレスで希釈現像を試してみました。
現像液を水で2倍に薄めて、現像時間を10分としました。
現像がなだらかに進むので、ムラも無くできました。
粒子も細かく、階調もなめらかなようです。
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2005年7月1日 ikb
昭和45年の未現像フィルムはダメでした。今にして思うと、カビだったようです。
そこで、新しいフィルムで最近の撮影でダークレス現像に再挑戦です。
前回の失敗のような斑点状の現像ムラはありません。数コマだけ、立て帯状の薄いムラがありました。
しかし、スキャンしてヒストグラムをみると、上半分が無いコントラストの低いネガです。
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なかなか難しい。


2005年6月19日 ikb
古いタンスから未現像のフィルムが見つかりました。
もしや私が子供の頃、引きだして巻き込んでイタズラして使えなくなったものなのか?
はたまた、現像できないものが写っている親の秘密なのか(笑)?
せっかくなので話のネタに、ダークレス現像キットを買ってきてやってみました。

なんだか写っています。スキャンしてみると運動会。
しかし、現像不十分で不鮮明です。

ダークレス現像に挑戦するにあたり、経験者のレポートをよく読みましたが、
これほど大失敗な報告はありませんでした。やはり、フィルムが古すぎたためでしょうか。
写っている運動会から察するに、昭和45年の撮影です。
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うーん、やはりお店に頼めばよかったか。


2005年6月13日 ikb
ローアングル魚眼パノラマ撮影装置を作りました。
魚眼パノラマの場合、回転軸の映り込みが悩みの種でありましたが
じつに簡単な構造で解決しました。
L字型に組み合わせた木片をカメラにネジ付け、
レンズの回転軸にL字型の金具を取り付けただけ。
L字金具を地面に置き撮影し、それを軸に180度回転し反対側を撮影。
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2005年6月10日 ikb
オリンパスペンでストロボを使った結果が上がりました。
白トビか露出不足か心配しましたが、GN32の光量でf22でもちょうど良いようです。
(100円ショップのISO200のフィルム)
絞り込めるのでピントの合う範囲も広い。
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2005年6月3日 ikb
10センチまで寄れるコンパクトカメラ、「GOKO社製 FR-350」持っていたのでした。
数年ぶりに引っ張りだして撮影。
うーん、フラッシュマクロ専用にしたほうが良いでしょう。通常の風景撮影には不向きかも。
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ikbは、いったい、何台カメラを持っているんだ!?(makise)


2005年6月1日 ikb
レンズ掃除したはずのオリンパスペン…の無修正ネガスキャン画像が濁っているのは
まだまだレンズの汚れでありました。
プリント時に補正されたので、きれいなプリントになったのでした。
となると、レンズの曇った古いカメラを使うのは、あまり生産的ではないかも。
カメラは消耗品と割り切ります。重要なのは明瞭な映像記録。
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2005年5月29日 ikb
この際なので、オリンパスペンでストロボを使えるようにしました。
ケーブルとマウントを買ってきただけです。
ストロボは、これまたオリンパスのOM-10で使っていたもの。
オートモードでは光りませんでしたが、マニュアルモードでは光りました。写りは未確認。
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購入から40年。今頃になってシステムアップするとは。


2005年5月22日 ikb
今度こそオリンパスペンにISO100のフィルムを入れて撮影しました。
また、久しぶりに同時プリント。出来上がりにビックリ。
これが製造から40年のハーフサイズの画質とは思えません。
このカメラで撮った、アルバムにある写真とも全く違い、現在の一眼レフの画質と同等。
ノスタルジーも何も無い、まさに現在の画質。
フィルムの進化が大きいと思いますが、レンズの潜在能力がこれほど高かったとは。
25年もタンスの引出しで冬眠させていたのが申し訳ない。
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このフィルムをスキャンしたのですが、プリントに及ばない画質です。
ネガのスキャンはそういうものだったとは知りませんでした。
レイヤーを重ねることで、色の濁りも減りました。


2005年5月18日 ikb
レンズを分解掃除したオリンパスペンで試し撮りです。
手持ちにはISO800のフィルムしかなかったので、露出をさまざまに変えて試し撮り。
フラッシュモードでは絞りを調節できますが、シャッター速度は1/30になります。
絞り込んだF22でもISO800では真っ白ではないかと思い、
減光用にPLフィルターを1枚2枚重ねました。
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【結果】
やっぱり露出オーバー気味ではありますが、補正かけると良くなりました。
レンズ掃除の効果はばっちりです。


2005年5月14日 ikb
カメラ再生のサイトを巡っていると、分解の方法がわかりました。
「カニ目」という切れ込みに工具を入れて分解するのです。
あるいはゴムを押し当てて回して外す。

100円ショップにの小型ペンチがあったので、
先端を砥石で細く削ってカニ目が回せるようにしました。ゴムもありました。

レンズ周辺にカニ目があったので、そこにペンチを差し入れて回し外し。
細かい部分はゴムを押し当て、回し外し。あっさりと2枚のレンズが外れました。
レンズクリーナーでカビを除去。
完全には除けませんでした。まだなんとなく白っぽい。
気になって再分解しました。
なんと、絞りの奥にもレンズが。それも掃除。
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壊れていたシャッターは触っているうちに直りました。
さて、撮影が楽しみ。


2005年5月10日 ikb
オリンパスペンのレンズの後玉を掃除してみました。

壊れました。シャッターが戻らなくなりました。
レンズを光に透かしてみるとクモの巣のようにカビです。かすんで写るはずです。
壊れたのをチャンスに分解掃除するべきか?このまま冬眠か?


2005年5月8日 ikb
ここをながめていたら、自分内に突如クラシックカメラブーム到来。
押入からオリンパスペンを捜し出しました。
動かないだろうと思い込んでいましたが、なんとシャッターが切れます。
レンズの前玉を掃除すると、なんとなくクリアーな感じ。
2001年で期限切れのフィルムも見つかって、それを装着して撮りまわりました。
ハーフサイズなので48カット撮れます。
早く結果を見たいので、どんどん撮るのですが、フィルムがなかなか終わりません。

現像のみに出すと写ってはいるようです。

スキャンしました。やっぱりレンズが曇っていて、フレアも出て甘いです。
レベル補正すると見られる画像になりました。
興味深いことに、2005年現在の撮影なのに、
アルバムの中の昭和40年代の写真と同じ懐かしい雰囲気です。
古い写真の懐かしさは時代が古いのではなくて、レンズの描写によるものだったとは。
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フィルムを早く使いきりたくて躊躇無くシャッターを押したために、
吠える犬と吠えられる猫が隣り合ったコマに収まり面白い画となりました。


2005年4月5日 ikb
パノラマ撮影用一脚に、方位磁石をつけました。
魚眼パノラマは、前後180度回転して2枚撮影するのですが、
その回転の定規として「地上の直線物やレンズから垂らしたヒモの影」を目印にしています。
その定規が使えない場面(曇天の草むらなど)では、撮影精度に不安があったので
それを解消するために、方位磁石を付けたのです。
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方位磁石の回転が落ち着くまで待たねばならないので、案外時間がかかります。


2005年3月29日 ikb
こちらのページに影響されて、頭上パノラマ撮影用回転軸アタッチメントを作りました。

通常使用の一脚の回転軸はレンズとズレているので、それを解消するため
魚眼レンズの回転軸の垂線上に軸足の木片を付けたものです。
(スピーカーとスタビライザー作成時の端材。一脚にゴムシートを巻いて太さ調整し、ネジ止め)
市販品はヘッド部分で回転させるようになっていますが、
これでは回転部分の写り込みが大きいので(参考ページ)
自作では脚部にアタッチメントを付けました。
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今までの撮影法では腰の高さ固定だったので、誤解を受けるような場面での撮影ができませんでした。
頭上にカメラを高々と上げることによって、人込における誤解の心配も無くなり、
アングルのバリエーションも増えるでしょう。